コンジュとピアノ その3
(小学校2年の時のコンジュ・・・約7年前・・・)
コンジュはマイペース&のんびりの性格だ。
どんなに忙しいときも、彼女には自分の時間が流れている。
そのコンジュ・・・
今、月3回のピアノレッスンの課題を消化していくのに当然、時間がとれなくなってきた。
まじめな性格なので、レッスンでは、ある程度まで課題を仕上げないと気がすまない。
・・・・が・・・・塾が週3日になり、宿題も増えたことから
のんびりやのコンジュは時間の配分がうまく出来なくなってしまったのだ。
先生: 「高校になったら再開するということで、とりあえず一旦、中断してもいいよ。
無理しないで。」
コンジュ: 「はい・・・・・・・でも・・・・・・不安なんです・・・・」
先生: 「何が?ピアノに触らなくなることが?指が動かなくなることが・・・?」
コンジュ: 「・・・・・はい・・・・・・・・・」
先生: 「大丈夫だよ」
コンジュ: 「でも・・・・・・・」
物心ついたころから、帰省や旅行の時以外は、ほとんど毎日練習してきた。
ピアノは、食事をするように毎日の生活の中のひとつで、決して特別なものじゃない。
様々な不安がコンジュの心にあり、でも・・・・逆に続けられるかという不安もある。
先生が出した結論は・・・
課題曲を与えるから2ヶ月後でも3ヶ月後でも
好きなとき電話してレッスンを受けるというものだった。
コンジュは嬉しそうに「そうします」と返事した。
とりあえず、不安は解消されたのだ。
これから数ヶ月・・・・・いや・・・多分一年近くも家中に流れるのは・・・
ドビュッシーの「ベルガマスク組曲」
コンジュが弾きたいと選んだ曲は、
またしてもお得意の「現代曲!!」・・・・だった。
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